スマートフォン解析

ヨーロッパの難民問題でドイツが異例の措置、ナチスの強制収容所に難民を収容

34_1
所要時間:約311
スポンサーリンク

ヨーロッパの難民問題

現在ヨーロッパ諸国が頭を悩ませている最も大きな問題の一つが難民問題。

内戦が続くシリアなどの国々から押し寄せる難民達への対応で、EU諸国は揺れている。

これまで積極的に難民を受け入れ、手厚く支援してきたドイツでさえも、予想を遥かに超えるペースで増え続ける難民の受け入れに苦慮し、つい先日(13日)押し寄せる難民の流入を制限するため、一時的にオーストリアとの国境で入国審査を導入すると発表した。

EUは14日から難民への対応を話し合うため、急きょ内相会議を開き、受け入れの分担・義務化の是非などについて話し合っている。

人道的支援の立場からEU全体で協力して受け入れを強化するのか、それとも言語・宗教・文化の違う大量の人々が自国にもたらす諸問題への懸念から受け入れを拒否するのか、この会議の行方に注目が集まっている。

そんな難民問題で注目を集めているドイツから、驚くべきニュースが届いた。

予想を遥かに超える難民が押し寄せたことで、難民申請者達に準備する仮宿舎が足りなくなったドイツは、なんと第二次世界大戦中にナチス・ドイツが設置し、多くの人々が虐殺された強制収容所内の施設をも利用しているというのだ。

ナチス・ドイツが設置した強制収容所

34_2

「人類の負の歴史」、「ホロコーストの象徴」である、ナチス・ドイツが設置した強制収容所。

そこは第二次世界大戦中、ユダヤ人をはじめ、ジプシー・同性愛者・政治犯など、ナチス・ドイツにとって邪魔な存在であった者達が次々に収容され、虐殺・人体実験・過酷な強制労働など、非人道的な行為が繰り返された場所としてあまりにも有名である。

その中でも特に有名なものの1つである、ドイツのテューリンゲン州にあるブーヘンヴァルト強制収容所。

この場所が現在ドイツ政府によって、難民キャンプとして使用されているという。

ここでは現在、中東・アフリカからの難民21人が生活している。

ドイツでは難民申請の結果が出るまでの間、政府から生活費として毎月平均352ユーロ(約4万8千円)の支給を受けられるだけでなく、宿舎も準備されることになっている。

しかし、今のドイツには予想をはるかに上回るペースで毎日押し寄せて来ているため、難民達全員に提供する宿舎の確保が遅れている。

そんな中で決定された今回の措置は、ドイツが救いの手を求めてきた難民達に何とか宿舎を提供しようとした努力の結果であると同時に、ドイツが難民の受け入れで既に限界に達していることの現れとも言えるだろう。

急遽準備されたこの建物には、電気・ガス・水道はもちろん、二段ベッドなど難民キャンプとして利用するための最低限の設備が備えられた、とデイリーメール紙は伝えている。

難民たちの強制収容所に対する思い

34_3

今回の措置については、ドイツ国内だけでなく、他の国々でも賛否が別れているが、当の本人達はこの場所での生活に満足しているようだ。

アフリカのエリトリアから来た難民のアブドゥラーマン・マッサさん(20歳)は、

「ここが以前どんな場所だったかなんて気にしない。僕にはとても良い場所だよ」

と話している。

また、アルジェリアからの難民のディヤールさんは

「僕はここでもう1週間も建物の中で暮らしている。ここは良い。多くの難民達はこんなものさえ持っていない。」

と話している。

まとめ

かつて5万以上の人々が殺されたこの場所も、長い間戦争が続き、今なお目の前で殺し合いが日々繰り広げられている国々から来た人々にとっては、別段恐ろしい場所ではないのかもしれない。

人類に多くの教訓を残した第二次世界大戦が終わってから今年で70年。

非人道的な営みである恐ろしい戦争は、私達の日常生活から離れた場所で、今もなお終わることなく続いている。

スポンサーリンク

シェアよろしくお願いします!

スポンサーリンク