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中国・丹東で元脱北日本人が拘束、丹東とはどんな街なのか?

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元脱北者で日本国籍を得た男性が、中国国境の丹東(dan dong)で拘束されました。

この男性は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との国境であるこの町で、情報を収集していたとの事です。

この「丹東」とはどんな街なのか、調べてみました。

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北朝鮮との国境

丹東は大連から夜行列車で一晩の所にある、遼寧省にある街です。

鴨緑江(中国名:ya lu jiangヤーリーチャン)という川が流れていて、これが中国と北朝鮮の国境です。

北朝鮮側の国境の町は新義州(シニジュ)といい、中国、丹東とは中朝友誼橋でつながっています。

中国側は川沿いまで高層ビルや商店が並び、広い公園もあるそれなりの規模の都市。

公園では国境の緊張感など全くないかのように人々が休んだり、太極拳をしたりしています。

それに対し、そこから見る北朝鮮は、低い建物が見えるだけの寒村です。

驚くことに、この川からは一日何十便もの鴨緑江遊覧ツアー船が出ています。

新義州の川岸10メートルの近さまで接近し、船の上から北朝鮮を覗き見ることができるのです。

100~150元(2,000円~3,000円)と、中国の物価からすると決して安くはありませんが、中国人観光客は丹東に来ると必ずこのツアーに参加するようで、客引き合戦も盛んです。

もちろん、日本人観光客でも乗船することができます。

一般の中国人にとって、北朝鮮というのは「自分たちより貧しい哀れな人間を見られる動物園」なのです。

観光案内人も「運が良ければ北朝鮮人が歩いているから、食べ物やお金、タバコなどあげると大喜びするよ」と声をかけて来ます。

川沿いのホテルには、各部屋に双眼鏡が置いてあります。

「北朝鮮を覗いて下さい」というサービスなのだとか。

街なかには正規入国した北朝鮮人女性が働いている、朝鮮料理店が何軒かあります。

中国と北朝鮮の共同出資らしく、両国の旗がドアの所に飾られています。

清楚な美貌が印象的な彼女たちは、ウエイトレスだけでなく店内の掃除からすべて行なっているようです。

丹東の別の顔

このように、北朝鮮がらみの観光のほか、丹東には中朝貿易最大の物流拠点であるという面があります。

朝鮮族が25万人以上住んでおり、街には中国語と並びハングルがあふれている土地柄です。

朝鮮語を話せる者にとっては、北朝鮮の情報を得るのに最適の地区といえます。

脱北者もいれば、金で情報を流す北朝鮮ビジネスマンもいるでしょう。

今回拘束された元脱北者も、そのために丹東を選んだのだと思われます。

脱北者が多いもう一つの街、延辺

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中国にはもう一つ、脱北者が多い街があります。

同じく国境となっている豆満江沿いの吉林省延辺朝鮮族自治州です。

この州は人口約220万人のうち約100万人が朝鮮族で、ご存じの通り脱北者が非常に多い地域です。

丹東ほどには開けておらず、木材と鉱物資源が主な産業。

北朝鮮との国境は山村で川幅が簡単に歩いて行けるほど狭い所が多いことと、言葉がより通じやすいということでこちらへ脱北する北朝鮮人が多いようです。

とはいえ、現在中国側は脱北者を北朝鮮に強制送還させる政策を取っています。

金がもらえるので密告する住民も多いといいます。

同じ朝鮮語とは言っても発音や表現が違い、肌が真っ黒に焼けた北朝鮮人はすぐにわかってしまうのです。

密告の代わりに売られる場合も多く、特に若い女性は嫁不足の農村で強制結婚させられるといいます。

男性は外見の違いからばれやすいため、外で働かせることが出来ません。

かといって家事ができるかといえば全くダメ。

北朝鮮では男性は一切家事をしなくて良いと考えられており、お湯の沸かし方すら知らないほどです。

ですから、家にいても何一つ役に立ちません。

結局使い物にならないということで、密告されることが多いようです。

現在、中国は北朝鮮と距離を置く政策に出ています。

その中で今回拘束された元脱北者に対しどう対応していくのか、今後の展開に注目が集まっています。

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