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年末によく見る『在庫一掃セール』、安くしてまで在庫を一掃させる意味は?

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季節の変わり目に行われる「在庫一掃セール」や「バーゲン」。

賞味期限がある様な生鮮食料品なら「見切り」品で半額セールをするのは分かるけど、半額(以下)で衣料品や電化製品を売るする意味って?という風に思ったことがあるかもしれません。

その「在庫一掃セール」にまつわるあれこれについて述べていきたいと思います。

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こういう誤解ってないですか?

「在庫一掃セール」で半額とかで売るくらいなんだから、元々ついている値段って凄く高く設定されてるんじゃないか?

という風に思ったことってないでしょうか?

値段を設定する時に、商品にかかるコストや利益を無視して価格設定を行うと、経営に関して深刻な悪影響を与えます。

なので「売れなかった場合」のことを全く無視して値段設定がされているわけではありません。

ただ、一般的にいうと「在庫一掃セール」でついている値段で売れたからと言って商品が儲かっているわけではありません。

じゃあ「在庫一掃セール」って「損」しかないの?というと、そうでもないのです。

「お客さんを呼ぶ」事がなぜ悪い?

「在庫一掃セール」をすれば、それ目当てでお客さんが沢山来ますよね。

「在庫一掃セール」の商品だけで帰っていったら、お店にとっては「損」なだけですが、それと一緒に他の商品も買ってくれたら「得」ですよね。

そして、そのお客さんが「一見さん」ではなくその「お得意さん」になってくれたら、今後「得」が見込めますよね。

「在庫一掃セール」には「お客さんを呼ぶ」という意味もあるのです。

が…、この「お客さんを呼ぶ」という行為が「法律違反」であるという事もあるのです。

公正かつ自由な競争を維持・促進することを目的に制定されている、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(独禁法)の「第2条第9項第3号」には、「正当な理由がないのに,商品又は役務をその供給に要する費用を著しく下回る対価で継続して供給することであつて、他の事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあるもの」を禁止しています。

「不公正な取引方法第6項」には、法第2条第9項第3号に該当する行為のほか,不当に商品又は役務を低い対価で供給し、他の事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあること。

安く物が買えるという事は消費者にとってはいい事かもしれませんが、常識的に考えてもの凄い安い価格で商品を売り続けるという事は、当然周囲の同業者にとっては死活問題です。これは「公正で正当な競争」という独禁法の理念に反しますので禁止されているのです。

ただ、「正当な理由」なしに「継続して供給」することが問題なのであって、巷でよく見られる消費期限の迫った食料品の「見切り」や、通常の「在庫一掃セール」が問題というわけではない…のですが、時に上記に述べた過度に安く売る「不当廉売」が公正取引委員会によって問題視される事もあるのです。

「在庫一掃セール」の会計上における考え方

上記で「在庫一掃セール」は「損」だという記述をしましたが、そうはいっても商品としておいておいても、物はお金になりません。

電化製品や、衣料品は次々と新商品が出てくるので、型の古いものをいつまでもおいておいても、邪魔です。

もし、他に倉庫を借りていれば、倉庫代はかかりますし、自社でのビルの中に商品を置いておいたとしても、場所の無駄です。

更に、在庫品を処分しようとしても、廃棄する為のお金がかかってしまう場合もあります。

更にこれが一番の理由ですが、会計上問題です。

会計上の「利益」というのは、「売上」から「費用」を引いた額なのですが、この費用は売上に見合ったものしか認められません。

つまり、実際は全く売れていない「在庫」は費用にならないため、在庫を売り切らないと、実際の感覚でいくと赤字なのに会計上は利益が出ていることとなり、その結果、税金を多く支払わなければいけなくなります。

これらが「在庫一掃セール」をしてまでも売りたい理由なのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?少し分かりにくかったかもしれません。それは私の説明が下手だということですので、申し訳有りません。

少しでも私の下手な説明をきっかけに、経済や会計について興味を持っていただければ…と思うのです。

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