インフルエンザワクチンが値上げ! でも受けるべき? ワクチンの効果はある? ない?

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インフルエンザワクチンが一斉値上げされることがわかりました。

国内4社が製造している季節性インフルエンザワクチンの販売額が、一律昨年の1.5倍に値上がりしたのです。

インフルエンザワクチンは予防薬なので、保険適用外です。

そのため、価格を自由に決める事ができます。

ただ、それにしても一律1.5倍というのはあまりに不自然だ、という指摘の声があがっています。

メーカーによると、今シーズンからワクチンの抗原を増やした事による、製造コストや設備投資の増加が原因だとしています。

医療現場は、この値上げによって接種率が下がるのではないか、と懸念しています。

インフルエンザワクチンは効くのか?

そもそも、インフルエンザワクチンはインフルエンザ予防に効果があるのでしょうか。

この問題は、ずい分前から取り上げられていました。

発端は2007年に発行された「インフルエンザワクチンは打たないで」という本でした。

著者は国立公衆衛生院(現・国立医療保健医療科学院)疫学部感染症室長を務めたこともあるという1934年生まれの母里啓子氏。

この本で、彼女はインフルエンザワクチンに対し、以下の事を書いています。

  • インフルエンザワクチンに全く効果がないのはウイルス学者たちの常識である。
  • 効果がないので1994年には小中学生への集団接種が中止された。
  • インフルエンザワクチンは血液中にしか抗体が作れない。
    ウイルスはのどや鼻から入るため、全く防げない。
  • ワクチンは流行を予想して作られているが、それが当たるかどうかわからない。
    しかも、ウイルスはどんどん形を変えるため、効果が期待できない。
  • ワクチンは、殺したウイルスの一部だけを使って作るため、体内で増えず、抗体が殆どできない。
  • ワクチンは病原菌であり、薬事法上は劇薬である。
  • ワクチンは儲かるため、製薬会社も医者も真実を知っていながら言わない。
  • インフルエンザは2~3日寝ていれば自然に治る風邪の一種にすぎない。

これらの根拠の一つとして、小中学校のワクチン接種と学級閉鎖の関係を10年調べ、ワクチンには感染拡大抑制の効果が全くなかった、と書いています。

この母里氏に賛同し、ワクチンを否定する医師や研究者が増えて行きました。

ワクチンはホルマリンで処理しているから危険、ギランバレー症候群に罹る危険性がある、などを訴えています。

また、あるサイトの2015年3月の記事には、「WHOのホームページによると、『感染予防の効果は期待できないが、発症や重症化を抑える効果はある』との表現が見つかった」とあります。

感染予防の効果が期待できない、というのは、ウイルスは異変を続けているため、ぴったりと当てはまるタイプのワクチンを予想するのは不可能だから、という理由からです。

さらに、このサイトでは「厚労省のホームページには『発症を抑える効果は一定程度認められている。

ワクチンの最も大きな効果は、重症化を予防する効果です』と書かれている」とも書かれています。

WHOや厚労省の見解は?

そこで、上記の記事に貼られていたリンクにあったWHOのインフルエンザに対する見解を見てみると、

Influenza vaccination is the most effective way to prevent infection.
(インフルエンザワクチン接種は、感染を予防する最も効果的な方法です。)

The most effective way to prevent the disease and/or severe outcomes from the illness is vaccination. Safe and effective vaccines are available and have been used for more than 60 years.
(インフルエンザを予防し、又は重症化を抑えるのに最も良い方法がワクチン接種です。安全で効果的なワクチンは60年以上前から使われて来ました。)

とあり、上に書かれているような「感染予防の効果は期待できない」という文章は見当たりません。

あるのは、「高齢者になると予防効果が薄れる場合があるが、それでも重症化したり死亡する確率を減らすと思われる」という意味の文章です。

ウイルスが異変し続けていることについては、同様の文章があります。

更に、WHOのホームページでは、「特にワクチンを接種したほうが良い人」として

  • 妊娠中の女性
  • 6ヵ月~59ヶ月の乳児
  • 高齢者
  • 医療関係で働いている人

をあげています。

また、厚労省の最新ホームページでは、「インフルエンザワクチンは感染後に発病する可能性を低減させる効果と、インフルエンザにかかった場合の重症化防止に有効と報告されている」となっています。

どちらを信じれば良いの?

WHOも厚労省も間違っている、といえるだけの根拠のある、正確な資料があれば良いのですが、現在の所そのようなものはないようです。

母里氏が書いていた、小中学生のワクチン接種と学級閉鎖の関係については、1980年代の研究が根拠となっています。

当時は37℃以上の発熱で2日以上学校を休めばインフルエンザだと判断されたそうです。

普通の風邪にはインフルエンザワクチンは効きませんから、当然「ワクチンが効かなかった」という事になります。

また、ワクチン否定派の言う「ワクチンはホルマリンで処理している」のは40年前まで、「ギランバレー症候群に罹る危険性」は狂犬病ワクチンのみで、季節性のインフルエンザワクチンでは罹る危険性はない、という結論が日本神経学会より出されています。

回りを見ると、毎年のようにインフルエンザに罹っている人もいれば、ワクチンを接種していないのに、その人の隣に座っていても全く罹らない人もいます。

子供のインフルエンザがうつって、子供より重症になる親もいます。

母里氏の書いていたように、2~3日寝ていれば治り、仕事に復帰出来る人はいるのでしょうか?

ワクチンはWHOが傾向の予想を立て、それを基に作られるものです。

ですから、その予想がはずれたり、ウイルスの変異が大きすぎたりして効果が出ない可能性もあります。

例え値段が1.5倍になっても予防として接種するか、WHOや厚労省の見解は信用しないか。

各々が考え、判断する必要がありますね。

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